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拠点概要・メンバー

国際標準化によるモノづくりと
産業システムの変容についての検討

新たな産業活動や企業経営が次々と展開されています。とくに国際標準化の動きは、オープン化を促し、モノづくりや産業のビジネス・エコシステム(もしくは知識や分業のネットワーク)のあり方を大きく変えようとしています。こうした国内外にわたるオープン化の流れのなかで、現場力に根差した日本の産業・企業のモノづくりも変化しつつあり、その再評価の必要性も高まっています。携帯電話を含むICTはもちろん、自動車、産業機器、医療機器、農業といった分野も例外ではありえません。

これまでに、産業活動や企業経営の分析・構築のために数多くの研究がなされています。新たな産業活動や企業経営の動きに追いついていない面もありますが、こうした研究の蓄積は産業活動や企業経営のストーリーを解き明かし、またストーリーを展開していくうえで、重要な手掛かりを提供しています。本拠点では、実務家と研究者との濃密な相互作用を通じて、従来の研究の蓄積を改めて問い直しながら、日本の産業・企業のモノづくりを検討していきます。そのなかで、研究のフロンティアを切り拓きつつ、今後の産業・企業のあり方を探ることを目指しています。


企業の皆さまへ

オープン化やそれにともなうモノづくりや産業のエコシステムの変容について、国内外で注目されています。イノベーション、バリュー・チェーン、国際標準化、知財戦略、グローバル化、アライアンス、知識や分業のネットワークなど、関連の深いトピックにも関心が集まっています。しかしながら、産業活動や企業経営の現実とこれまでの研究蓄積との間には大きなギャップが存在しています。急速に変化し複雑化している実践を研究することも、研究を実践に活かすことも容易ではなくなってきています。そのなかで、国内外の機関や企業からは、産学(官)連携の取組みへの要請が高まっています。

本拠点では、こうした要請に応え、実務家と研究者の双方にとって有益な産学(官)連携の拠点として、「実務家と研究者の濃密な相互作用の場」を提供していきたいと考えています。実践と研究が、議論を通じて結び付く。様々な分野の実務家と研究者が、これまで互いに知らなった知見と課題に接し、新たな課題を発見し検討していく。イノベーションは、こうして多様な知が結びつきネットワーク化されていくなかで生まれます。国境、産業・分野、企業を超えた動きが広がるなかでは、そうしたネットワーク化の核となる場も失われがちです。本拠点は、こうしたオープン化に対応していくための場を提供したいと考えています。


研究・体制のイメージ